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about Tech, Computer vision and Machine learning

 第一回ウェブ学会シンポジウムに参加してきた

今日は、ウェブ学会シンポジウム@安田講堂に参加してきた。
詳細な内容はいろんなメディアの方々がレポートしてくれるはずなので、
自分が個人的に聞きたかった内容について感想を書いておこうと思う。

問題意識

研究部門に所属していると、なかなか研究開発というのが成果(ユーザに見える製品とかサービス)に結びつかないというのが
悩みとしてあって、成果に結びつけるためには何が必要なのか?に関してヒントが得られればという思いでした。

研究開発が製品化されてコンシューマに届くまで

はてなの講演の「研究開発が製品化されてコンシューマに届くまで」という内容で述べられたことをそのまま書きますと、

  1. 理論→実装(ライブラリ、ミドルウェア)
  2. 実装→機能への結びつけの発案
  3. 製品への組み込み
  4. エンドユーザ向けへの仕上げ

実装→機能へのマッピングの発想(ex. 記事を動的に判定してカテゴリ分けしましょう)というのは、技術者以外からは出てこないため、技術中心の機能開発はプロダクトアウトになる。プロダクトアウト開発を成功に導くには、プロダクトマネージャーが必要であり、PMは1から4が正しく実行されることをファシリテートすることが重要であるということでした。
それから、理論を製品に結びつけて、エンドユーザの満足を得るまでには大きな壁があって、入力・理論の実装をプロダクション環境のシステムに合わせる実装・ユーザへの見せ方などは工夫が必要ということでした。
これについては、その前のGoogleの講演でも同じようなことを発表されてて、ウェブでスケールするかという視点が重要であり、とりたてて凝ったアルゴリズムは使わないといった考えで実装されているということを述べられてました。

感想

研究開発の方向として「最も精度の良いアルゴリズム」というようなことに注力しすぎるのではなく、「シンプルなアルゴリズムで効率的な運用ができる」という視点を持つというのは非常に大切なことなんだと思いました。
また、プロダクトマネージャーがそういった視点で開発プロセスを正しく実行し、ファシリテートしていくことも大切で、自分はそういう立場ではないですが、開発を進めるメンバーとして心にとどめておきたいと思います。