- 作者: ケビン・メイニー(著),ジム・コリンズ(序文),内田和成(解説),有賀裕子
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2010/07/06
- メディア: 単行本
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本の主旨とはあまり関係ないんですけど、すごくいいなと思った箇所があったので以下で紹介。
第二章 取捨選択
キンドルの開発チームでは、「なぜ本を読むという経験が人々が大いに満足感を与えるのか?」(「どうすればキンドルでも同じように人々に大いに満足感を与えることができるのか?」)について議論をしていたとのこと。その中では、紙の本は膠や白カビのニオイがしたため、キンドルに同じ香りをつけるべきでは?という意見もあったようです。カビ臭キンドル、嫌すぎるw
そして、チームが何ヶ月にもわたって議論して出した結論が「最も望ましいのは本の形跡を消すことだ」でした。ここは、そういう考え方をするのか!なるほどと思ったところなんで、そのまま引用しておきます。
「何ヶ月にも渡って会議を重ねた後、全員が「最も望ましいのは本の形跡を消すことだ」という意見で一致した。本の姿かたちを少しも意識せず、ただ言葉や考えを追うーそんな読書体験を演出するのである。形式と中身を切り離すのだ。ベゾスが説明する。
「これがキンドルを設計するうえでの第一の課題になりました。本らしさを消し去ることがね。そこで今から三年間、キンドルという装置(デバイス)もやはり黒衣に徹して、読み手が中身に没入できるようにすべきだと結論づけたのです。同時に従来の読書体験にはない何かを鮮やかに実現する必要があるとも判断しました。」」
主役は本の中身、そして読み手であり、形式(本やデバイス)ではないというベゾスのメッセージがキンドルには込められているんですね。
本の中では「ベゾスも気づいてないキンドルの死角」という流れで書かれているんですが、ベゾスの強い思いが詰まったプロダクトですから、今死角があったとしても今後より良くなってきそうな気がしてきます。なんだかキンドルを使ってみたくなってきました。でも、iPad持ってるし、今更買うのもなぁ。。
関係ないけど、ジェフベゾスってスッキリに出てる(た?)ロバートキャンベルさんに似てません?スッキリを見るたびにそう思ってるんですけど僕だけ??