はじめに
ここでは、の求め方を具体例を通して理解する。
問題
単純な回帰問題を考える。つまり、実数値の入力変数xを観測し、実数値の目標変数tを予測したいとする。このとき、関数により人工的に生成したデータにより、モデルを求める。(人工データを使うのは、学習したモデルとの比較がしやすいため)
訓練集合として、N個の観測値xを並べたと、それぞれに対応する観測値
が与えられたとする。
多項式と目的関数
このとき、以下の多項式を用いて訓練集合に対するフィッティングを行う。
係数の値は、訓練集合に多項式を当てはめる事で求める。これは、を任意に固定したときの関数
の値と訓練集合のデータ点とのずれを測る誤差関数の最小化で達成できる。誤差関数は、各データ点
における予測値
と対応する目標値
との二乗和誤差を使う。
ただし、は多項式の次数
を最小にする
を選ぶことで問題を解く事ができる。
今日の最後に
誤差関数に対して微分して最小値を求めるという処理は基本。覚えて使えるようにしておこう。