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アーセナルの攻撃スタイルにみるUnix哲学

バーディー、結局残留ですってね。

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アーセナルに来たら、相手も引いて守るし、スペースがない中でバーディーは活躍できないんじゃないかなんて言われてましたが、 僕は十分フィットするなぁと思ってました。というよりも、バーディーのようなタイプのストライカーがちょうどはまるスタイルが 強いアーセナルの時の攻め方だと思います。

どういうことか? 昨年のユナイテッド戦の動画を見てもらうとすごくわかりやすい。1分22秒くらいから始まる二点目のシーンです。


HIGHLIGHTS ● BPL ► Arsenal 3 vs 0 Manchester United - 4 Oct 2015 | English Commentary

ベンゲルが作り上げたアーセナルらしい攻撃というのは、最も少ないパス交換で縦に速く動いてゴールを奪うシンプルさにこそあるのだと思うのです。 相手からのロングボールを跳ね返して、サンティ・カソルラがボールを拾った位置がハーフラインよりも自陣寄り。そこから、アレクシスへの縦パス、アレクシスからエジルへの落とし、そしてエジルからウォルコットへのスルーパスの合計3本でゴール前まで侵入しています。最後は、エジルがゴールへ流し込んで仕上げとなったのですが、その間わずか10秒ほど。 こういう攻撃ができている時はチーム状態がものすごくいいなぁと思えるし、実際この時はもう一点追加して勝ちを収めました。 複雑なパスではなく、ゴール直結の縦に速いパス交換を選手同士が連動しながら行ってゴールを奪う、まさに一つ一つの目的直結のコマンドをパイプで組み合わせて大きな目的を達成するUNIXそのものではないですか。(凄いこじつけ感)

確かに、引いて守る相手に対して、これでもかとパスを回してゴールを決めるスタイルも素晴らしくはありますが、アーセナルには合ってないんじゃないかなぁ。バーディー獲得は幻と消えてしまいましたが、そういうストライカーを是非獲得してほしいなぁと思った次第です。