1995年夏、PC誕生に関するドキュメンタリーTVの制作のために行われたスティーブジョブズのインタビュー。なぜLost interviewかというと、輸送中にインタビューを収録したマスターテープを紛失してしまって、2011年のジョブズ死後に監督のガレージで偶然発見されたということらしい。しかし、そもそもテープをなくすとかありえないし、監督のガレージとか真っ先に探しそうな気がするのだけど、1995年当時はAppleとジョブズがここまで大復活するとは思われてなくて、なくなっちゃったけど一部は残っているからまあいいかくらいのノリだったのかもしれない。
内容はというと、12個のパートに分かれていて合計で1時間くらいの長さになっている。
- Secret Tones
- In Business
- Mike Markkula
- First Visit
- Content
- Finding the Best
- Desktop Publishing
- John Scully
- State of Apple
- The Future
- Bicycle of the mind
- Hippie or Nerd
個人的に知らないことが多かったので、全体的に楽しめた。その中のThe Futureでは、これからはインターネットが社会に大きなインパクトをもたらすことになると語っていて、さらにインターネットとウェブの時代では、ソフトウェアこそが鍵であり、ソフトウェアの良し悪しが50〜100倍の差を生むことになるという感じのことも言っていて、スティーブジョブズは確かに未来を見通すビジョナリーの一人だったんだなと思った。
最後に本編と関係ないけれど、これからの10年はどんな技術が鍵になってくるのかなと考えてみる。まあ、いくつかあるのだろうけど、一つはやっぱり機械学習なんじゃないかなと思う。既に様々なアプリで機械学習が使われているけれど、人間が判断するよりもコンピュータに自律的に判断させた方がいい領域が今後もっと増えていくことになると思うし、そういった場面での基盤となる要素技術として機械学習の重要度がより一層高まるという気がします。